第17話 ちょっとチャラそうな山崎さん（29歳）その４
ちょっと擬似恋愛っぽくなってしまってる山崎さん。
四葉はまだ婚活中なので、他の男性とも連絡をとっています。
山崎さんの事は良いなと思ってるから、もし付き合う事になったら他の人は即切るし、
その代わり他の人と付き合う事になったら山崎さんの事は即切らなきゃいけない。
山崎さんに正直にLINEをしました。
山崎さんからは、
それでも四葉ちゃんが良いと。
自分は他の人との連絡は切って、今は四葉ちゃんだけだと。
四葉ちゃんに振り向いてもらえるように頑張ると。
そこまで言ってもらえるとさすがに嬉しくて、山崎さんの甘えてくる態度も、少しは許せそうな気がしました。
とりあえず、次に山崎さんと会うまでに、もう１人面接の予定が入っています。
その人とどんな感じになるか分からないので、山崎さんとの事は一旦保留にする事にしました。
山崎さんにも、面接がある事を言ってあります。
隠し事は苦手なので。
全部知っておいてもらいたいと思いました。
山崎さん編は中断。
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第16話 ちょっとチャラそうな山崎さん（29歳）その３
次回の約束まで、山崎さんとLINEでやり取りをしていました。
初めの方は四葉も浮かれていました。
ところがここで、事件が発生。
LINEやメールをしていると、疑似恋愛のような気分になってくることがありますよね。
まだ付き合ってないのに、付き合っているかのような感覚。
特に山崎さんとは初対面なのに話も弾んでとても楽しかったし、このままうまく行けば良いなあ…と思っていたので、四葉としても疑似恋愛の感覚がなかったといえば嘘になります。
でも、でも。
２人で旅行に行きたい、とか。
手を繋ぎたい、とか。
一緒にお昼寝したい、とか。
え！気持ち悪い！！！
まだ、１回しか会ってないよ？？？
そんなに四葉が気に入りましたか？？？
いくら気に入ってもまだ付き合ってないんだから、ある程度の距離感は必要だと思うのですが。
しかもめちゃめちゃ甘えてくる〜
四葉は男性から甘えられるの苦手って、最初に会った時に言ってあったよね〜
そのせいで元カレくんとビミョーな関係になったって言ってあるのに〜
他の方の婚活ブログを読むと、お付き合いする前から手をつないだり、キスしたり、それこそ恋人っぽい事をされる方もいるみたいですが…
四葉は硬派なので、そういうのは苦手です。
ちゃんとお付き合いしてから、手つながないのかな？本当に四葉のこと好きかな？って、ちょっとモヤモヤするくらいでも良いです。
ガンガン来られるよりずっと良い…。
もしかしたら山崎さんは、四葉以外の人とやり取りをしてないのかもしれない、と思いました。
四葉は同時に複数の男性とやり取りしていたので、もし山崎さんが既に四葉と付き合い始めてるように錯覚してしまっていたら、申し訳ないな…と思いました。
山崎さんに、他の男性ともやり取りしている事を告げよう、と決めました。
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第15話 ちょっとチャラそうな山崎さん（29歳）その２
山崎さんと居酒屋で会ってきました！
四葉の地元の店にも関わらず、道に迷いました。
もうほんとに…迷わずにたどり着ける確率の方が低いんじゃないかなー
極度の方向音痴な自分が恨めしいです。
山崎さんの印象は、写真で見ていたよりは髪色も落ち着いていて、ピアスも気にならない程度だった為、ホッとしました。
お腹が空いたのでお互いの食べたい物を注文し、雑談。
過去の恋人の話や軽く価値観に触れるような会話をしましたが、現時点では大きな価値観のズレは感じませんでした。
主に四葉の元カレくんの話だったけど(笑)
山崎さんは四葉の話をよく聞いてくれて、お互いに「こういうの良いよね」とか、「こういうの嫌だね」という感想が一致する感じで、話しやすかったです。
…てゆーか、とても良い感じだった。
思っていたより会話も弾み、男の人と話してあんなに笑ったのは久しぶりでした。
山崎さんも私を気に入ってくれていたと思います。
興味を持ってくれてるかどうかって、態度を見ればなんとなく分かりますよね。
年上らしい落ち着いた雰囲気も、素敵だな、と思いました。
夜９時を回った頃から２人とも時間を気にしてはいたけど、あともう少し…、あともう少し…、という感じで、あっという間に時間が経ってしまった。
うーん、この人に決めてしまうか…？
いやいや、まだ分からない。
何度か食事に行って、シッカリ見極めなくては。
お互い車だった為、お店の前で手を振り、アッサリとしたお別れでした。
また会うような気がしたので、その場ですぐには次回の約束をしませんでした。
食事のあと、山崎さんから連絡がありました。
話も合って、すごく楽しかったと。
もし良ければ、また食事に行きたいと。
だよねっ！誘われると思った！！(笑)
久しぶりに男性と良い感じになり、テンションMAXでした(笑)
今度は山崎さんの仕事終わりに、四葉が山崎さんの地元へ会いに行く事になりました。
やっぱり平日休みと土日休みでは予定を立てにくいなー。
でも、山崎さんもそれは分かっていると思うし、もう少し進展するまで様子を見ようと思います。
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第14話 四葉という人間
四葉は人と口論になることがたまにあります。
口喧嘩ではなく、討論という感じで。
例えば人気の行列が出来るパンケーキ屋に来たとして、
彼氏は並んででも食べたいと言う。
四葉は並ぶくらいなら他の店へ行きたいと言う。
どちらもワガママを言ってるように見えるけど、これが、
彼氏は並ぶ価値のあるほど美味しいパンケーキを四葉に食べさせてあげたい。
四葉は食べる物は何でもいいから、もっと空いてる店で彼氏と落ち着いた時間を過ごしたい。
先の意見も後の意見も、どちらもお互いの主張はすれ違っているけど、
後の意見の方がお互いを思い合っている感じが伝わりませんか？
自分の意見を正しく伝える事って、大事ですけどすごく難しいなと思います。
四葉は相手に正しく伝えたい！と思うあまり、言い方がクドくなってしまったり、押しつけがましくなってしまったりします。
でも、曖昧にして気持ちが伝わらなかったり、まして間違って伝わったりなんてしてしまったら嫌だから、
相手に意見を言うこと、
相手の意見を聞くこと、
時には口喧嘩みたいになってしまうこと、
コミュニケーションを恐れちゃいけないなって思います。
何で急にこんな話をしだしたかっていうと、
仕事で上司に怒られたのですが、
その時はそうするのが最善だったし、その上司にも過去に許可を得ていたから、やったことだったのです。
仕事のやり方も変わっていくものだと思うので、今回の件は謝罪し、ただ、何も考えずにやったわけではなくて、四葉なりの考えがあったことを分かって欲しくて、四葉の意見を書いた文書を上司に提出しました。
すると翌日、上司が謝ってきてくださったのです。
確かに過去に許可を出した、と。
忘れていて悪かった、四葉は悪くない、と。
すごく嬉しかったし、良い上司だなーと改めて思いました。
まあ、良い上司だと知っていたから意見書を出したんですけどね(笑)
でも、ここで四葉が黙っていたら四葉も上司も気分が悪いままでしたが、
四葉が生意気にも意見をしたことで、お互いがスッキリしたのです。
これって恋愛でも同じだよなーって思ったので、書いてみました。
黙っているべきことも当然ありますが、相手を傷つける目的でなければ、自分の気持ちは出来るだけ伝えていった方が良いと思います。
以上、四葉の個人的な見解でした(笑)
第13話 ちょっとチャラそうな山崎さん（29歳）その１
婚活サイトでメッセージをくれた、ちょっとチャラそうな山崎さん。
チャラそう、というのは四葉の勝手な偏見で、本当にチャラいかどうかは当然本人と話してみないと分かりません。
ただ、プロフィール画像が『 茶髪＆ピアス』だった為、どうしてもチャラそうに見えてしまったのです。
四葉は黒髪真面目系男子が好みです。
ここ重要(笑)
数回メッセージをやり取りして、食事へ行こうという話になりました。
ダラダラと連絡ばかり取り合うより、有りか無しか早めに判断するためにも食事くらいは早く行きたいので、行動の早さはありがたかった！
いつ休みか聞かれたので平日と答えると、山崎さんは土日なので平日夜に会おうという流れに。
…うーん？
サイトのプロフィールに、平日休みって書いておいた気がしたんだけどな…。
正直、土日休みの人とは会いにくいのであまり好ましくないのだけど。
プロフィール読んでくれてないのかな？
それとも休みが合わないと分かっていても四葉が魅力的すぎたから、メッセくれたのかな！！
と、無理やり思い込むことにしました。
四葉としては、出来れば休みが合う人が良かったのですが、良い人であれば努力次第でいくらでも埋められる問題でもあるので、とりあえず１度会ってみる事にしました。
ところが、山崎さんとの食事に行く約束をする前に四葉の直近の休日に予定が入ってしまい、山崎さんとの食事が随分先延ばしになりそうになってしまった。
急きょ四葉から土日の仕事終わりでなら会えると提案し、その週の日曜夜に会う事になった。
その週の日曜といっても、提案をしたのが土曜の夜なので、翌日の夜ということになる。
フットワークの軽さには自信があります(笑)
四葉は仕事終わりだけど、山崎さんは休みなので、時間短縮のために四葉の地元へ来てもらうことになりました。
どこか良いお店は無いか聞かれたけど、四葉はお店選びに自信が無いので、山崎さんに調べてもらった。
山崎さんからの提案で、チェーンの居酒屋に決定。
四葉は全くお酒を飲まないので居酒屋自体あまり行った事は無いんですけど…
まあ、なんとかなるかな！
第12話 婚活サイト始めました。
婚活パーティーでの婚活に不安を感じた四葉。
今度は婚活サイトに手を出してみる事にしました。
参加者数が多そうな所２社に無料登録し、良さそうな人が居たら有料会員になろうという寸法。
調べてみたら、電車で１時間圏内にまで範囲を広げれば、何人か良さそうかな？と思う人が居ました。
その中からメッセージくれた人や、マッチングした人をチェック。
あ、有料登録しないとメッセージ読めないのね(笑)
そりゃあそう！そりゃあそうだよね！
無料で出会えるわけないよね！！
結果、２社とも有料登録しましたー。
どちらのサイトでも20代の複数の男性からメッセージを頂いたけど、40代50代の人からも多く頂いた。
こういうのって、返信する女性居るのかな…？
反町隆史級にイケメンなオジサマで、反町隆史級に経済力があり、かつ優しくて浮気をしないなら全然ありだけど…
一般男性の40代50代の方では話が合う気がしないんだけど！
とりあえず、スルーさせて頂きました。
料金は、２社合計でひと月7000円くらいかな？？
高いけど、ちょこちょこパーティー行くよりは効率的だし実質安上がりになる気がするし、良いかなと。
まあ、何事も経験ですから！
多少損しても色々やってみようと思います！
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第11話 店長の長谷川さん（31歳）その３【終】
カフェからレストランへ移動。
最近オープンしたばかりの、お洒落なイタリアンレストラン。
でもかかっていたBGMは何故かレゲエっぽい音楽。
な…何で？
どう考えてもお店的にはジャズかクラシックの雰囲気なのに、見事にぶち壊されてました(笑)
戸惑う四葉の気持ちを知ってか知らずか、長谷川さんも「BGMがちょっと合わないよね」と苦笑いでした。
うん、そうだよね！同じ気持ちでホッとした(笑)
席に着き、注文をしようとメニューを探すがどこにもない。
長谷川さんにメニューが無いことを告げると、「もうコースを頼んであるから」と言われました。
ここで、「気がきくのね！ありがとう♪」と思わない四葉は大人女子失格でしょうか…？
コース料理だと絶対にお値段が張ると思うし、いらない物まで含まれてる可能性があるので、四葉的には個人で選びたかったなー、なんて思ってしまいました。
この辺はすごく意見が分かれそうだなと思う。
でも料理はすごく美味しくて感動でした！！
やっぱりこういうレストランの料理は全然違いますね！
ファミレス慣れした胃がビックリしてました。
でもでも
初対面で高そうなレストランなんて…。
ちょっと、重い。(小声)
婚活パーティーでカップリングした男女がどういう所に食事に行くのが一般的か分からないけど、まだ付き合ってもないのにこんな高そうなレストランに連れてこられては、気をつかってしまう。
しかも四葉としては消化試合なので、余計に…。
長谷川さんと色々お話したが、やはり長谷川さんはちょっとカッコつけたい感じがあったり、紳士的に振る舞いたいという感じの印象だ。
話せば話すほど見た目がミスマッチで、やはり見た目も大事だなと思った。
予想通り四葉は長谷川さんに惹かれる事はなく、長谷川さんも何か違うなと思ったのではないだろうか。
そろそろお会計…という所で四葉は長谷川さんに告げた。
四葉「私、男の人に奢ってもらうの苦手なんです」
別にそんな事はないのだが、長谷川さんの性格上まず必ず全額支払ってくれるだろうと思ったので、言い出される前に牽制しておいた。
四葉にとっては消化試合だったのにこんなに高そうなコース料理を全額支払われたら罪悪感で眠れない。
長谷川さんは伝票を見ながら少し困ったように考え込み、
長谷川さん「じゃあ、5,000円で良いよ」
……
5,000円で良いよ？？
……高ッッ！！
え、待って…
さっきメニュー見たら４千円のコース料理があったから、それかと思ってたのに！
恐らく７千円の方だったようです。
たかが婚活パーティーでカップリングしただけでその金額は無いだろー…と思ってしまった。
それかわざと高く言われた？？
いやいや、それはさすがにないよね…
長谷川さんとの今後は無いなと思ったので、帰宅後、お互い婚活頑張りましょうという旨の連絡をしました。
初めての婚活はまさに練習試合という感じで、あっけなく終了した。
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